【賭ケグルイ】「扉の塔」のギャンブルは人生の縮図!?(ネタバレアリ)

2025-10-19

アニメ

今回は今更ながら先日見たアニメ「賭ケグルイ」について話してみようと思います。
この「賭ケグルイ」、何か妙に引き込まれるところがあり、2期ともすぐに見終わってしまいました。
ネタバレアリですので、まだ見ていない方は是非先に見て下さい。きっと面白いですよ!

今回はその話の中でも「扉の塔」というギャンブルが出てくるのですが、これがゲーム性や結末からまさに人生の縮図のような話だなぁと思ったので話をしてみたいと思います。
ここからはアニメを見ている前提で話していきます。



「扉の塔」のギャンブルのルール

文章で書くのは難しいですが、振り返りのため超ざっくりと書きます。

【ルール】
  • 5階建ての塔の5階から1階へ降り、1階にある「百合の花」を手に入れて再び5階に戻るという一連の行動を先に達成した者が勝者となるゲームです。
  • 各階にはモニター付きの扉が8つあり、扉を開くにはモニターに表示される問題を解く必要があります。
  • 扉は塔の外側壁面に6つ、各フロアの床に2つあります。
  • ゲームはターン制で、各プレイヤーに5分の持ち時間が与えられ、この間に扉の選択、問題の回答、階層移動を行います。



「扉の塔」のギャンブルの結末

清華は自身が見つけた最短ルートで着実に階層を降りていきます。
一方、夢子は最初の5階にいる段階から、「外の月が見たい」というギャンブルとは全く無関係な好奇心から外側の扉を開けました。そして、夢子はそこで重大な事実に気づきます。それは、モニター上の数字が回転しているのではなく、塔自体が回転しており、回転する外側の塔と回転しない内側の塔が2本あるという構造です。この「気づき」により、夢子は第6ターンに中央階段を使って1階から5階まで一気に戻ることができ、ギリギリで夢子が清華に勝利する結果となりました。



「扉の塔」が示す人生の縮図と学び

このギャンブルからはいろいろな学びが得られたと思いました。

参加への前提条件としての基礎知識

まず、扉を開けるにはそれなりの基礎知識が必要でした。2進数、方程式、論理パズルなど。
人生を前に進めるには基礎知識は必要ですよね。 これはそのことを端的に表していると思いました。まずそもそも問題に正解できないとギャンブルにまともに参加することすらできない訳です。問題を解き、扉を開くという行為そのものが、社会で活動するための前提条件を突きつけているようだと感じました。


好奇心と運が生む勝敗

清華の戦略が合理性を追求したものであったのに対し、夢子が勝利する鍵を握ったのは、ギャンブルの勝敗とは無関係な「好奇心」、そしてその好奇心によってもたらされた「運」でした。
夢子が勝利につながる大前提の「気づき」を得たのは、一見勝敗とは関係のない「外の月が見たい」という好奇心から外の扉を開くという試行を行ったからです。この一見無駄な、あるいは非合理的な行動によって、清華が最短ルートに囚われ見落としていた「塔の構造」という本質的な事実への気づき得ることができました。

人生もこの話のように、一見何の関係も無さそうなところへの好奇心から思わぬ副産物が生まれる、という運を手にするというのはよく聞く話だと思います。人生において、自身の経験した全てのことを1つも無駄にせずに、そこから学びを得ることで思わぬ運を手にすることができるんだろうと思いました。


賭けることで得られる経験値

これはこの話だけではなく賭ケグルイを見ていて気付いたことですが、1つのことからより多くの経験値を効率よく得るためには自分の持つ何かを「賭ける」ことが大事なんだなと気づきました。
よくいろいろな投資家が少量でも自身がある程度の痛みを感じるくらいの金額でスタートするのが良いと言います。私も投資をやってきて確かにそうだなと感覚的には同意するのですが、それが何故かがよく分かりませんでした。しかし、賭ケグルイを見てそれは自分の何かを賭けているからだと気づきました。投資で言うと、自分の失いたくない資金を投じることで必死になって、もがき、考えることでそこから得る経験値をより多く得ることができるんだなと思いました。これは資金ではなくても時間などを賭けることでも同じことが言えると思います。
賭ケグルイではお金だけではなく様々なものを賭けの対象として賭けるので、このことに非常に気づきやすくなっていると思いました。夢子も今までとんでもないものを賭けてずっとギャンブルをしてきたので、恐ろしいまでの知識と能力を持っているのかもしれませんね。



まとめ

いかがだったでしょうか。「扉の塔」はギャンブルのゲームの内容も清華の心の動きの表現も非常によくできていてかなり見入ってしまいました。
今後もよくできたアニメのストーリーなどあれば感想記事をアップしていきたいと思います。